浮腫でお困りの方

 2022.07.11

お待たせしました、浮腫シリーズ第2弾です

浮腫でお困りの方、「誰に相談していいかわからない」と気にはなっても、ほったらかしにされている方を多く見かけます

なんか手足が太くなったけど、太ったかな?と気づいていない方もいます

今回は浮腫の自己診断の方法と病院の探し方をご説明します目次

  1. 浮腫の自己診断
    1. 全身性か局所性かを見る
    2. 押した状態の変化を見る
    3. 感覚
    4. リンパ節の切除をした方
    5. 妊婦さん
  2. 病院受診
  3. セルフマッサージと圧迫療法を学ぼう

浮腫の自己診断

まずは自分に浮腫があるかどうかを見てみましょう

全身性か局所性かを見る

手や足に最初に浮腫が出る方がほとんどですので、左右の足を比べて極端にサイズが違う方は浮腫の可能性が高いです

全身が突然太くなってしまった方は全身の浮腫を疑いますので、内蔵の病気や薬の副作用などが考えられます

押した状態の変化を見る

浮腫が出ているところをゆっくりとグイ―ッと押して手を離してみましょう

どうなったでしょうか?

押した状態にへこんだまましばらく盛り上がってこない方は静脈性浮腫の可能性があります。

リンパ浮腫は軽い場合は盛り上がってきませんが、状態が悪化してくると押してもへこまなくなったり、押すことが痛くて出来なくなるので状態にもよります

あくまでも自己診断ですので、断定はできません

感覚

静脈性の浮腫はかゆみが出る方が多いです

リンパ浮腫はピリピリとした痛みが出る方が多いです

何度も言いますが、あくまでも自己診断ですので、断定はできません

リンパ節の切除をした方

病気やケガでリンパ節に傷がついたり、取ってしまった方は今はまだリンパ浮腫になっていない方も今後何かのきっかけで浮腫になる可能性があるので、時々サイズを測って大きくなっていないかを確認するといいと思います

10年、20年後に突然浮腫になる方も実際にいます

妊婦さん

おなかが大きくなってくると股関節にある静脈を押しつぶしてしまうので下半身の浮腫になりますが、赤ちゃんが生まれてくると治ります

病院受診

軽い浮腫には誰でもなることがあります

女性の方で筋肉量が少ない方は立ち仕事や座りっぱなしなどで足が夕方にむくむ方が多いと思います

むくんでも夜に寝て翌日の朝にスッキリと戻っている場合は足の筋肉の動きが少ないので静脈の中の水分を上まで筋肉を使って押し上げることが出来ずに下に溜まったままになり、むくんでしまうのが原因です(筋ポンプ作用といいます)

問題なのが、翌日になってもむくみがとれていない方です

そういう方は一度病院の受診をしてみてはいかがでしょうか?

一番いいのは、「リンパ浮腫外来」に行って検査をしていただいてお医者様に診断して頂くことです。

でも、日本には「リンパ浮腫外来」はなかなかないのが現状です、リンパ浮腫に詳しいお医者さまもまだまだ少ないです。

そこで症状別に相談する場所を考えてみましょう

自己診断をして、全身性の浮腫や内臓の病気が原因の人は内科に受診、部分的に手足1本がむくんでいたりケガによる浮腫がある場合は整形外科にまずは受診してみましょう

そこで浮腫と判断して頂いたら、しっかり治療したいので、浮腫の専門の先生を紹介してもらって、正しい治療をなるべく早くに開始することをオススメします

近くの病院で治療が難しい場合は看護師さんや理学療法士さんや私のようなあマ指師で「リンパ浮腫セラピスト」や「リンパ浮腫療法士」の資格を持った専門知識がある方がいる病院や治療院に行きましょう(その場合はお医者様に「通ってもいいよ」という同意書を頂きましょう)

リンパ浮腫セラピストの資格を持っている人は(2022年現在)全国に2500人弱いるので探せば通える範囲にいると思いますが、やはり都会に多くいる傾向です

もっと資格者が増えて患者の皆さんが治療しやすい世の中になることを願っています

街によくあるリンパマッサージとかのお店はマッサージ方法や力加減が全く違うので治療にはならず、悪化の原因にもなりますので注意してください

セルフマッサージと圧迫療法を学ぼう

筋ポンプがうまく働かなくてむくんでいる場合は、むくんでいる手や足を少し上げた状態で(足は上げすぎると股関節の流れが悪くなるので少しで良いです)手首や足首を伸ばしたり縮めたりをゆっくりと繰り返してください、筋肉が動いて静脈内の水分が流れていきます

リンパの治療を始めると、マッサージの仕方と包帯の巻き方(最近は便利な圧迫用品も徐々に増えてきましたが、最初はサイズが変わりやすいので基本の包帯が多いと思います)が自分で自宅で毎日できるように教えてもらいます

リンパ浮腫の詳しい治療法についてはリンパマッサージをご覧ください

一人ひとりに合わせたマッサージ方法や包帯の巻き方があるのでここでは省略させていただきます

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