エスコンフィールド
脳梗塞により左に少しマヒがある男性、杖を使用すると少し歩けます
歩行が少し不安定ですが、トイレや食事は自立されております
テレビでよく見るエスコンとはどんなところなのか?
実際に見てみたいと依頼をしてくださいました
旅行のスケジュール
ご自宅 → 銀行 → お買い物 → 知人宅 → 岩見沢SA → エスコン → 岩見沢SA → ご自宅
9時30分にご自宅にお迎え
せっかく外出するので、用事を済ましてからエスコンに行く計画です
銀行でお金をおろしたり、振り込みをしたり、お買い物をするのを見守らせていただきました
次は、知人宅にお見舞い金を渡しに行くことに・・・
が、家の住所はわからないけど、このコンビニを過ぎて曲がったところだからわかるという言葉を信じてタクシーは進みます
しかし、町内をぐるぐる回ってもわからないので、ご自宅前の草むしりをされている方に尋ねると、ご親切にいったんご自宅に戻り、町内の地図を見ながら一緒に探してくださいました(ご親切な方、その節は大変お世話になりました)
やっと見つかった知人宅ですが、急にお伺いしたのでお留守のようです
諦めて、エスコンに向かいます!!
高速道路に乗り、岩見沢SAでトイレ休憩
トイレに行くだけが目的ではなく、ずっと車に乗っていると腰が痛くなったり、足が浮腫むので少し体を動かすことが重要です
ここで、ソフトクリームが食べたいとのご要望
カフェオレソフトを「久しぶりに食べた」「おいしかった」と旅行を楽しまれております
確かに、スーパーで買うアイスは食べられるけど、ソフトクリームはいつも自宅で過ごしていると食べられないですよね
知人宅を探すことと想定外のソフトクリームであっという間にエスコンの到着予定時刻になりましたが、時間を気にせずエスコンに向けて再スタート、個人の旅の良さですよね
車内は運転手兼旅行介助士の私と二人きりですが、色々なお話をしたり、飲み物やお菓子を食べたりと楽しく進みます
しかし、私は運転中なので、「バナナあるぞ」「チョコあるぞ」「飴食べろ」など色々ご馳走してくださるのですが、お断りさせていただきました(すいません、あとでいただきます)
お客様は、バリバリとせんべいを食べながら過ごされていました
とうとう念願のエスコンフィールドに到着です
事前にコカ・コーラゲートから入るといいと伺っていたのですが、そのゲートはどこ?
ちょっと迷いながら、何とか到着
すぐに車いすを借りようとしましたが、「歩く」とおっしゃたので、荷物を私が持ってゆっくりと杖を使い歩いて進みました
途中写真を撮りながら進みましたが、本当に楽しそうに笑っている姿、心が温まりました
(この笑顔が見たくてこの仕事をしているんだと改めて実感)
建物の中に入ると、車いすを借りるところが入り口から奥のほうだとわかり、座って待っていてもらおうと思いましたが、「歩く」と言って周りの景色を楽しみながら歩いてくださいました
途中エスカレーターもありましたが、チャレンジして無事に進むことができました
(いつもより長距離を歩いたり、エスカレーターにチャレンジするなど、やはり旅行は最高のリハビリです)
途中座って休憩をしたり、写真を撮ったりしながら進み、車いすを借りるところに来ました
今回は、電動車いすにチャレンジです
自分で操作をして動かす車いすは初めてですが、「すごいなあ~」と感心、上手に乗られておりました(初めてなので速度を遅くしておりましたが、もっと早くていいと5段階の3で納得)
スイスイと移動ができるようになり、まずはお店を見てまわり、お土産を買うことにします
「なんでもいいから2つずつ買え」と謎の指示ですが、お土産は選ぶのも楽しいものです
たくさんだと選べないので、何個かピックアップして聞くと「これ」と選んでくださいました
後で聞くと、私の分ということで、遠慮しましたが最後はありがたく頂戴いたしました(本当にありがとうございます)
エスコン内を見ているとちょっとした人だかりが見られたので行ってみると、元選手の岩本さんがお仕事されていました
芸能人が見られるなんてラッキーでした
電動車いすを自在に操り、写真を撮りながら見て回り、「ビールが飲めてお昼ご飯が食べられるところで昼食にする」ということでMeatful(ミートフル)さんで昼食です
ビールを片手にご飯を食べて、「おいしいなあ」と笑顔、私も同じご飯をいただきました(ビールは飲んでません)
車いすを返して、また歩いて駐車場まで移動です
後半はさすがにちょっと疲れてきて足取りがおぼつかなくなっていましたが、ゆっくりと腕を組んで一歩ずつ進み、無事に車に乗り込みました
帰りはお疲れのようでしたので、寝て変えられるかと思っていましたが、一睡もせず、「たのしかったなあ」「いい旅行だった」と嬉しい言葉をいただきました
帰りもやはり「バナナあるぞ」「チョコあるぞ」「飴食べろ」の猛攻撃を受けましたが、運転してるので今はいいですとお断りしてしまいました
帰りも休憩地点の岩見沢SAに寄りましたが、帰りはトイレ休憩だけで済みました
せっかくなので、朝にお留守だった知人宅にもう一度寄りましたが、お留守でしたので、あきらめて17時過ぎにご自宅に帰りました
さすがにご自宅に到着すると玄関に入るまでの少しの距離で足取りが重そうでした
きっとすごく疲れたんだと思います
荷物を家において、ここでお別れです、お疲れさまでした
翌日、持病の腰痛やお疲れで体調が悪くなっていないか心配でしたので、お電話させていただきましたが、とても元気で、腰も痛くないし、寝たら疲れも取れたとのことで安心しました

費用は48,200円でした
タクシー代 36,100円
旅行介助費 9,000円
高速料金と駐車料金 3,100円
(昼食やお土産代は別途)
※写真はご本人様のご承諾をいただいております